米ターゲット、2~4月期は減収増益=景況感悪化が響く、通期予想下げ
【ニューヨーク時事】米小売り大手ターゲットが21日発表した2025年2~4月期(第2四半期)は減収増益だった。トランプ米政権が相次いで打ち出す高関税政策で消費者の景況感が悪化し、衣料品などの売れ行きが鈍ったことが売上高を押し下げた。 米メディアによると、売上高と調整後の1株利益は市場予想を下回った。
26年1月期通期業績予想では、調整後1株当たり利益を7~9ドル(従来予想は8.80~9.80ドル)に引き下げた。高関税政策を受け、売上高成長率の減少率が1桁台前半に落ち込む見通しを踏まえた。
コーネル最高経営責任者(CEO)は電話会見で、「価格(決定)は関税の影響を軽減する最後の手段だ」と述べ、値上げの可能性に含みを持たせた。
◇ターゲット(TGT)決算の概要
25年2~4月期 前年同期
売上高 23,846 24,531
純利益 1,036 9421
株利益 1.30 2.03
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル