ワタミ、26年3月期中間決算を発表 通期で増収増益の着地を見込む
大手外食チェーンのワタミ(東京都/渡邉美樹会長兼社長)は11月12日、26年3月期の中間連結決算を発表した。主力事業である国内外食事業が増収増益となり業績を牽引。一方で、宅食事業の広告費への積極投資や海外事業で一部エリアが苦戦したことにより、グループ全体の営業利益は減益だった。

中間期は増収営業減益 通期業績予想を発表
ワタミの26年3月期中間期連結決算は、売上高が対前年同期比3.1%増の447億円、営業利益が同4.1%減の21億円、経常利益が同17.9%増の22億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.9%増の17億円だった。
渡邉会長兼社長は「上期の減益については、宅食事業でこれまで実施してきた値上げを見送り、代わりに広告宣伝費を増やしたことが主な要因だ」と説明した。
ワタミは、25年通期の決算発表時点では、ウクライナ情勢や為替、米国の関税政策など外部要因を見極める必要があるとして、26年3月期の通期業績予想を「未定」としていた。
しかし今回の中間期では、通期の連結業績予想を公表し、売上高は対前期比2.6%増の910億円、営業利益は同0.7%増の46億円、経常利益は同0.1%増の52億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同13.6%増の40億円を見込んでいる。
ページ: 1 2