紳士服のAOKI、カジュアル・女性向けを強化する事業モデルに転換
銀座本店の売場づくりを既存店にも波及
AOKIは新たな方針を具現化する店舗として、東京・銀座の「AOKI銀座本店」(東京都中央区 以下、銀座本店)を全面改装し、10月4日にリニューアルオープンした。売上目標は対前年比2割増をめざす。
銀座本店では、これまで壁面で展開していたインナーやワイシャツを売場中央に配置。スーツやジャケット、女性向け商品を購入した顧客が自然と集まり、コーディネートテーブルを囲んでインナーを選びやすい環境を整えた。

また、売場構成比も大幅に見直した。新たにめざす売上構成比に向けて、女性向け売場を約1.7倍に拡大するなど、カジュアルと女性物の売場を全体の約半分を占める構成とした。

さらに、温かみのあるウッド調の内装を採用し、同社の伝統を伝える「ヘリテージラウンジ」を新設するなど、楽しさのある売場づくりを図った。

こうした売場づくりの考え方を既存店にも展開していく。主力業態の「AOKI」は①郊外型単独店、②大型店・旗艦店、③ショッピングセンター(SC)内インショップ、④駅前型店、⑤都心店の5タイプに分類しており、すべてのタイプの店舗で改装を実施する。今後3年間で、現在約500店ある既存店のうち200店に銀座本店のプロトタイプを反映させる計画だ。今期は41店の改装を予定しており、最終的には全店の刷新を見据えている。