P&Gジャパン、革新と共創で未来を切り開く新・中期経営ビジョンを発表

P&Gジャパン合同会社(以下、P&Gジャパン)は2030年に向けた新・中期経営ビジョン「JAPAN 2X30」を発表。人口動態の変化を踏まえた製品イノベーション、業界価値の創造、デジタル活用、人材育成の4領域を柱に、持続可能な成長をめざす。

革新的な製品開発と協業で市場の成長を牽引

P&Gジャパン執行役員・営業統括本部の山田敦氏
執行役員・営業統括本部の山田敦氏

 過去3年間の年率成長で、一ケタ台中盤の成長を達成したP&Gジャパン。執行役員・営業統括本部の山田敦氏は「革新的な新製品の投入がビジネス拡大と市場成長に貢献しており、とくにファブリックケア、フェミニンケア、グルーミング、オーラルケア、スキンケアが好調で、成長の牽引役となった」と語る。

 2020年からスタートした中期5か年経営ビジョン「VISION2025」は、「ビジネス」「人材育成」「社会貢献」の三領域に重点を置き推進。期間中は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたが、柔軟な対応を通じ各施策の実行と成果の創出を図った。

 ビジネス領域では、流通パートナーとの連携強化により市場拡大を実現。小売・卸各社との協業を通じ、データ連携やサプライチェーン領域での新たな取り組みが進展し、実効性の高い成果を挙げた。

 人材育成においては、コロナ禍を契機により柔軟な勤務体制を確立。従業員の能力開発の重要性が再認識され、新たなトレーニングプログラムの導入や制度設計が進んだ。加えて、ウェルビーイングの向上やジェンダー平等の推進にも注力し、女性管理職比率が40%に到達するなど、組織内においても変化が見られたという。

 社会貢献については、50周年記念事業としてビジネススクールを設立。取引先企業、消費者、学生等を対象に、スキルアップの機会の提供を通じた社会的価値の創出を図った。さらに東京オリンピックの表彰台プロジェクトや大阪万博でのゴミ箱プロジェクトなどの取り組みも展開した。

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