サンドラッグ、中間期は増収増益で順調

サンドラッグ(東京都)が11月14日に発表した2026年3月期第2四半期決算(連結2025年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比5.8%増の4,184億円、営業利益が8.7%増の230億円、経常利益が9.9%増の228億円となり、売上高・利益とも順調に推移した。
ドラッグストア事業、ディスカウントストア事業とも食品部門が引き続き好調に推移したことに加え、計25店舗の新規出店を行ったことから、売上高で5%を超える増収を達成。また、前期末からの取引条件の改善などにより、売上総利益率が0.4ポイント改善(ドラッグストア事業27.5%→27.9%、ディスカウントストア事業17.6%→18.0%)し、営業利益を前年同期より18億4,500万円押し上げた。
ドラッグストア事業では、記録的猛暑が夏物季節品などに対しては逆に作用したが、食料品を中心とした原材料価格の高騰などで単価が上昇したことや、9月から政府備蓄米の供給が計画どおりに開始されたことなどで、売上高は前年同期をクリア。既存店は、6月から8月にかけてのインバウンド需要の一時的な伸び悩みや、夏物季節品などのマイナスの影響を受け、0.7%増にとどまった。事業全体では、売上高が4.5%増の2,670億2,800万円、営業利益が5.1%増の132億8,300万円となり、増収増益を果たした。
一方、ディスカウントストア事業については、ドラッグストア事業よりも食品売上高の構成比が高く、市場の単価上昇の影響をより多く受けたことなどから、引き続き好調に推移。既存店は、8月には前年の米不足と南海トラフなどによる需要増加の反動減はあったが、食品単価上昇の影響を受けて好調に推移し、中間期では2.8%増となった。事業全体では、売上高が8.0%増の1,818億2,200万円、営業利益が14.1%増の97億7,400万円と大きく伸長した。
2026年3月期の連結業績については、売上高で6.0%増の8,500億円、営業利益で6.3%増の473億円、経常利益で4.9%増の460億円を予想した。