2025年春・夏に売れた食品・飲料「新商品/リニューアル」何が響いたのか
サントリー食品インターナショナル「おうちドリンクバー ペプシコーラ」は家庭用では日本初となる「ペプシコーラ」の濃縮タイプの飲料。原液1:炭酸水4で割ることで、簡単においしい「ペプシコーラ」ができる。
外食チェーンやカラオケ店などにあるドリンクバーの楽しさを自宅でも手軽に体験してほしい、という思いから生まれた「おうちドリンクバー」シリーズは「炭酸水を注ぐだけでできたての炭酸飲料が楽しめる」という新たな価値を提案することで、20代の若年層や男性など新たな客層を呼び込んでおり、発売2年目も前年比160%と大きく伸長している。
メルシャンでは既存の「おいしい酸化防止剤無添加ワイン濃厚ストロング」をリニューアルし、「おいしい酸化防止剤無添加赤ワイン リッチポリフェノール」へ商品名とパッケージを変更した。同商品は、濃縮ぶどう果汁の味わいを最大限に引き出し、ブドウの濃厚さと飲みごたえを両立。新パッケージは黒を基調にゴールド箔を施した高級感のあるデザインで、店頭でも目を引く。ユーザーからは「味が濃厚で満足感がある」「ブドウの香りとコクがしっかり感じられる」など高い評価を得ている。
変わりゆく購買行動に合った商品構成や、売り場づくりが必須
1杯から手軽に本格的なコーヒーが楽しめることから堅調に推移する簡易型レギュラーコーヒー市場。なかでもドトールの「ドトール 直火焙煎ドリップ」は 、品質と価格のバランスに優れた商品として好評を得ている。
26年春夏には「直火焙煎」シリーズ第2弾の新商品として水出しタイプの発売を予定しており、家庭用コーヒー市場でのブランド力を高める取り組みを強化していく方針だ。
原材料価格の高騰や円安の影響など、先行き不透明な状況下、消費者の購買プロセスは日々変化している。変わりゆく消費者の購買行動を分析し、商品構成や売場づくりに生かすことが求められている。