トンカツ市場の空白地帯!? 物語コーポレーションが挑む低価格&郊外立地新業態の勝算

中京圏・首都圏・近畿圏の郊外から攻略開始!

熟成肉とんかつロース堂社長
加藤央之社長

 豊橋曙本店は開業から3カ月経過した。リピーターが予想以上に多いなど、順調な滑り出しで、「手ごたえを感じている」と、加藤社長は自信をのぞかせる。円安の影響などで原価アップが悩みの種だが、「お客さまの満足度と認知度のアップ、売上拡大が最優先課題なので、コストの見直しなどで、価格やサービスはなるべく現状維持したい」と、胸の内を明かす。

 主力ブランドが成長しているうちに第2、第3の成長エンジンも見出すのが物語コーポレーションの基本戦略。もちろんロース堂のチェーン展開も図る。「プロトタイプに基づくPDCAに時間をかけて、じっくり育成するつもりだが、早ければ6~12カ月後に第2号店をオープンしたい」(加藤社長)

 第1号店は居抜き出店のため80坪を超えるが、第2号店以降の店舗面積は60~65坪の見込み。スタッフは50~60名を採用する予定だという。出店エリアとしては、地盤の中京圏を皮切りに、首都圏や近畿圏といった巨大マーケットをねらう。「郊外から攻めていき、ゆくゆくは300店舗以上が目標」と、加藤社長は意気軒高だ。

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