猛暑だけではない、サーティワン絶好調の理由

スイーツ全体の市場でファンを獲得

サーティワンデコケーキ
ケーキ、アイスクリーム、トッピングが選べる31デコケーキより「ZOO」

 2024年冬、サーティワンはアイスクリームケーキの新カテゴリー「31 PÂTISSERIE(サーティワン パティスリー)」をリリースした。2025年以降も、その展開をさらに加速させていく意向だ。

「スイーツ全体の市場に目を向けて、新しいファン層を開拓する戦略的な商品として、さらに力を入れていく」(橋本氏)

サーティワン公式アプリ
公式アプリ「31Club」画面

 公式アプリ「31Club」の登録会員数は1000万人を突破。商品購入ごとのマイル加算やバースデークーポンの付与だけでなく、初デートの日やパートナーの誕生日など、好きな日を記念日として登録できるアニバーサリー特典など、お得であることに加えて楽しさを重視。売上の4割以上がアプリ会員による購入になっているという。

「アプリ会員を対象にしたグループインタビューでは、とにかくフレーバーを楽しみたいという声が聞かれた。そこでフレーバーログを残せる機能の搭載や人気フレーバーのランキング発表など、体験価値を高めるサービスを充実させている」(橋本氏)

 LRPの一環として店舗リニューアルも進めている。木目を基調とした優しい雰囲気の「MOMENTS(モーメント)」。ロゴカラーのブルーをアクセントに先進性を打ち出した「Flavor1st(フレーバーファースト)」(F1)。2つの店舗デザインを登場させ、国内1049店舗中の871店舗が新デザインに生まれ変わっている。

「ここ数年の出店はショッピングモールが中心だったが、今後は駅前やロードサイドも積極的に検討していく」と橋本氏は明かす。すでに圧倒的なブランド力を持つサーティワンだが、これから、さらに身近で、ますます目を引く存在になっていきそうだ。

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