パナソニック×ゴールドウインの異色タッグが変える、「ダウンは家で洗えない」という常識
激戦区で奪い取る「あと5ポイント」

あと5ポイントのシェアを奪取するため、同社が目を付けたのが「ダウンを家で洗う」という新常識の提案だった。
そもそも2社のタッグが実現した根底には、両社の「長く大切に」という共通の理念がある。
パナソニックは「洗濯機を長く大切に使うこと」を提唱し、ゴールドウインは「服を大切に着ることで製品寿命を延ばし、環境負荷を低減する」というサステナビリティの取り組みを推進。業種は異なっても互いに違和感はなかった。
パナソニックのランドリー・クリーナー事業部 商品企画部の久保和彦氏は、開発のいきさつについて次のように語る。
「洗濯機を長く大切に使うことを提唱する当社と服を大切に着ることを提唱するゴールドウインさんとの間で、長く大切に衣服を着られる環境作りをしたいという思いが合致した」

ゴールドウインの開発本部 テック・ラボの柴田徹氏は、知識や経験がない人でも適切に手入れができるようになった点について「本当にすごいことだ」と評価した。
