「ニュウマン高輪」がデザインする100年先の生活価値とは
地域住民の協力を得て実証実験を推進
鈴木店長によれば、ニュウマン高輪の開業に向けた準備には10年以上前から着手していたという。

16年に開業した「ニュウマン新宿」では、食事シーンの拡大を見据えてフードホールを設け、さらにテナントミックスの限界を補うために、直営のピザレストランの展開やイベントホール「ルミネゼロ」の運営にもチャレンジした。
20年開業の「ニュウマン横浜」では、ラグジュアリーブランドの誘致に加え、地域商材を扱う自主編集区画「2416マーケット」の運営も行っている。
「ニュウマン高輪では、これらの要素に加えてサステナビリティや社会性、海外客へのホスピタリティを組み込んだ」と鈴木店長は言う。
表社長も「地域住民やオフィス勤務者の協力を得ながら、多様な実証実験を進めていく」と展望を明かした。
JR東日本はSuica(スイカ)と「アーバンOS」(行政や物流、交通など生活に不可欠なインフラを動かす基盤)と呼ぶプラットフォームを来街者向けの専用アプリを連携させ、さまざまな実証実験で得られたデータをリンクさせて、お客に最適なサービスや情報を提供したい考えだ。将来的には、住民個人のバイタルデータ(生体情報)を活用し、健康状態に応じたメニューを提案するサービスなども構想しているようだ。
高輪ゲートウェイシティ全体の集客の核を担うニュウマン高輪。「100年先を見据えた実験場」として、今後どのように機能していくのか目が離せない。

【施設概要】◆ニュウマン高輪
- 所在地 東京都港区高輪2-21-1
- 敷地面積 3万8281㎡(26年春に+約1万4996㎡)
- 延べ床面積 約5万2000㎡(26年春に+約8000㎡)
- 総賃貸面積 非公表
- 営業時間 South・North基準営業時間11:00~20:00、ルフトバウム28~29階 エリア開放時間8:00~24:00(一部店舗は異なる)
- 専門店数 165店(26年春に+約20店)
- 駐車台数 569台
- 開店日 2025年9月12日